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おかえり〜I'm home〜(R18)

第15章 Autumn memory①




そう言うと、流石にりおは、何も言わなかった。
顔を赤くして、目線をそらした。

「ごめんね」

「ごめん、じゃないでしょ?」

「・・・・・・?」

「・・・あり?」

「あり、がとう・・・?」


探るように視線を俺に向けた。そして言ったその言葉に、俺は微笑んだ。すると、りおも照れたように微笑んだ。

「ありがとう、及川さん」

・・・・・・・・・

その時、俺は岩ちゃんに言われた言葉を思い出した・・・



"モヤッとするくらい、りおの事を知りたいって思うくらい・・・今のあいつのこと、どう思ってんのか、って事だ"



・・・分かってんだよね。
今のあいつに対する気持ちが、以前とは変わってきてるって・・・

でも俺は、その気持ちに、名前をつけることは、まだ、したくない。

りおに半端な気持ちで、伝えたくないから、ね・・・。


「ふっ・・・ばーか。さっさとその味噌汁の味付け、俺に任せなよ」



まだ、もう少しだけ・・・
時間がほしい。



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