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おかえり〜I'm home〜(R18)

第15章 Autumn memory①





ーーー・・・


私たちは場所を移動して、談話室へと来ていた。

そこで改めてお互いの関係、
私と及川さん、
私と大地さん、
及川さんと大地さんの繋がりを教え合った。


「まさかりおが及川といとこだなんてな。それに一緒に住んでるとか、スガも聞いたら驚くだろうなぁ」

「いやいや、私もびっくりですよ。二人、高校時代に対戦した事あるなんて!」

大地さんとスガさんが宮城出身なのは知ってたけど、そんな事思いもよらなかったよ。

「ほんと、何の因果だろうね。あの頃は俺ら、主将君のチームに負けて引退したんだよ」

「そうだったの!?大地さん、すっごく強かったんですね!」

「俺じゃなくて他の連中がな。個人のスキルだったら、圧倒的に及川の方が凄かったよ。現に今もプロでバレーをしてる。リーグ優勝チームの司令塔なんて凄すぎだろ」


他の人から聞くと改めて及川さんの凄さがわかるな。
一度及川さんのバレーを見たことあるけど、大地さんが言った意味がわかる。本当に凄い選手なんだな。

「いやいや、俺の方こそ、烏野を纏めてた主将君の方が尊敬に値してたけどね。主将君の堅実なプレーがあったから、あの時春高まで行けたんだと思うよ」

及川さん、珍しく営業スマイルじゃない。心から言ってるんだなって、目でわかった。及川さんに尊敬されるとか・・・私が100人集まっても可能性低いや。


でも、何かいいな、こういう青春の昔話ができるって。

大地さんは相変わらずなんか、大きい。
安心する。あの頃の憧れていた気持ちが思い出として蘇ってきて、くすぐったい気持ちになった。


「でも、二人が同棲してるなんてな!」

「ど!?」

「同棲じゃないから、同居だから」

ピシャリと及川さんが言い切る。

「なんだ、似たようなもんじゃないか。一つ屋根の下に住んでるんだから」

「いやいや、俺の母さんも居るからね?こいつと二人とか体がいくらあっても足りな・・・いただだだた!」


すかさず及川さんの横腹を抓った。

「はっはっは、仲良いじゃないか。良かったな、りお。及川の従姉妹なんて自慢したいよ、俺」

「でっしょ?流石主将君っ。ってわけで俺にもうちょっと優しくしなよね」

「はぁ・・・」

いつもの調子の彼にため息をつく。

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