第14章 summer memory⑨
「・・・なんてね?冗談だから」
そう言ってふいっと視線をそらした国見くん。
「びっくりした〜。国見くん冗談普段いわないから、そんな事急に言われたらドキッとしちゃうよ!」
あはは、と笑う私に、国見くんは言った。
「冗談じゃ、なかったら?」
「へ?」
今度こそ固まる。かちーん。
すると、ふっと柔らかく国見くんは微笑んだ。
「ふっ・・・それも冗談、だよ」
「も、もう!からかわないでよーっ!」
軽く国見くんの腕を叩く。
今日の国見くんは無条件に私のこと、褒めてくれるしこんなこと言うし・・・どうしちゃったのかな。
そこへ・・・
「りおーーー!!!」