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おかえり〜I'm home〜(R18)

第9章 summer memory④






"これはテメェの問題だがな・・・、テメェひとりで解決しようなんて、思うなよ。・・・お前を待ってる人は、ちゃんといる・・・"



俺を待ってる人・・・

こんな最低な自分を待ってくれている人なんて・・・



"及川さんっ!"

"またリクエストはハンバーグ?飽きないわね〜"

"ほんと、そのナルシスト発言無かったらちょっとは見直すのに"

"これ、食べてみてっ、夏みかん剥いて作ったゼリー、及川さんきっと気に入るよ!"

"え、このお菓子、私に?・・・あり、がとう・・・"


あぁ、いてくれたのかな。こんな、近くに。
あの雨の日、酷く、酷く傷つけてしまったけれど、今でも帰りを待ってくれてるのかな・・・


りお・・・。


窓を閉める。ガラス越しに映った自分の唇の端には、彼女に噛まれた跡がある。それを指でなぞり、あの夜を思い返す。


・・・許して、くれるだろうか。


許すにしろ許してもらえないにしろ、散々お世話になったここには居られないよね。

ちゃんと帰らなくちゃ、なーーー・・・


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