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水と太陽と【梶裕貴】

第3章 4月





年度が変わり、晴れて私は大学生になった。




3月中に引っ越しを終え、両親を見送った。


少し寂しいかな、って思うこともあるけれど、

それよりゆうきさんが良くしてくれて、安心して充実した日々を送っていた。



しかしゆうきさんは忙しいみたいで、朝早くに出たり、夜遅くに帰って来たりが多かった。


かくいう私も進学の準備などに追われ忙しい日々を送っていたので、「今日の夕飯どうしよう」程度であまり気に留めることもなかった。




ついに授業が始まろうとしていたある日に、

ゆうきさんが「物置だ」と言っていた部屋のドアが開いていた。

私は、

「そういえば見たことないなあ」

と思い、興味本位でその部屋を覗いた。



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