第2章 お邪魔します
ピンポーン…
「はーい!」
中から声が聞こえ、パタパタと足音が近づいてくる。
…なんだか緊張する!!
ガチャっとドアが開いた。
「こんにちはっ!」
「こんにちは!」
ゆうきさんも笑顔で返してくれた。
わあ、優しそうなお兄ちゃんってかんじの人!
でもなんだか、どこかで会ったことあるような…?
「どうぞ!入って!」
ゆうきさんがドアを大きく開け、私たちを招き入れた。
「お邪魔しますっ」
一歩家の中へ足を入れると、ふわっといい香りがした。
「うわぁ、綺麗なおうち!」
思わず声が出た。
マンションの中は想像以上で、本当にこれからここで暮らせるのかと疑ってしまうほどだった。
ゆうきさんがスリッパを出してくれ、私たちは中へと通された。