第4章 沢田家光
―――――――午前4時過ぎの沢田家。
「ツナー!!」
「なあ!!?」
「朝メシ獲りに行かねーか!!?」
「な……あの……学校あるし……やめとく……」
「わかったー」
(なんだよ……朝メシ獲るって……。つーか今のが2年ぶりの会話……?)
早朝から部屋に乗り込んできた挙げ句に意味のわからないことを言う父親にツナは大変困惑していた。
嵐が去ったかのように静かになり、ツナは二度寝をした。
「ガハハハ! たかいたかーい!」
(父さん……今度はランボと遊んでんのかよ……)
「ガハハハ」
「たかいーーーー!!!」
ツナの部屋は2階。
ツナの部屋の窓と隣の高さにランボが飛んできた。
どしーんと痛い音が響き、ランボの絶叫が聞こえた。
「うわあああああ~!!」
「ごめんな~よそ見してた」
「……うそ……」
「そーだ、痛み止の魔法の水をやろう!」
「!!」
つまりそういうことだろう。
察したツナは一目散に階段をかけ降りた。
「ランボに酒飲ますなって!!」
「うおっスツナ~!!」