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【ヒロアカ】63億分の1(ファット)

第1章 始まりは青






ズラリと並ぶドレス達は
全て私の私物



って言っても
9割くらいはお客さんからの
貢ぎ物なんだけどね



「今日はどの衣装にしますか?」



ドアの前で控え目に屈む店長が
私に問いかける



赤……?

いや、いかにも勝負って感じだから却下

黒も演技が悪いし
紫は少し地味すぎかな……



よし!

今日はウエディングドレスみたいな
フワリとした真っ白なドレスで行こう



晴れ舞台の晴れ衣装って言ったら
やっぱりこれよね



少し窮屈そうに並ぶ
ドレス棚の中から
私は純白のドレスを取り出し
店長に見せ付けた



「これ、かな。お客さんから
花嫁って錯覚させるくらいの
最高のイベントにしてみせるから!」



「ハハッ。女性はやっぱり怖いですね。
今日はさんの為に
ステージも作っていますので

開店してライトが着きましたら
衣装を着て
ステージから降りて来て下さい。」



和かに笑みを浮かべる店長の言葉に
更に私の中の期待が膨らむ



ステージって……

本当、お姫様扱いで
中々いい仕事するわね



「分かったわ。
じゃぁ、着替えるから
その間にメイクさん呼んで」



高鳴る胸
緩む口元

本当に今日は最高の日になりそう



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