• テキストサイズ

【ヒロアカ】63億分の1(ファット)

第2章 厨二病な世界






私の言葉に今度は
三人が驚いた顔をする。



……ん?

何か変な事でも聞いたのだろうか?



ヒーローってあれだよね?

ウルトラ◯ンとか
仮面◯イダーみたいなやつ。



特撮番組でもやっていたの?

事務所ってさっき言っていたけど
芸能事務所の事?



……にしては少し狭い。



目の前の三人に
私はどこか不自然さを感じた。



もしかしたら
この人達は
変なカルト集団かも知れない

いい歳した年齢の男が
集まって

こんな話しをするなんて
あまりにも痛すぎる



それによく見たら
変な服着てるし

……耳尖ってるし



「あ……
いや、
何でもないです。

ありがとうございます。
あなたたちは命の恩人です。
この御恩は一生忘れません」



ペコリと会釈をし
横になっているソファから
起き上がろうとする私の側で



……ぷくっと小さく
ふき出す音が聞こえた



見れば王子様(仮)が
肩を震わせて笑いをこらえている




────なぜ笑う。

私が感謝の意を述べる事なんて
滅多にないのよ?



「すまん。……けど、
わざとらしすぎやん。」


「ファットはもう少し
オブラートに包んだ方がいい……」


「助けるのは
ヒーローとして当然の事っスよ」




ケラケラと笑い
終いにはお腹を押さえている
自称王子様(仮)と

それを落ち着かせようと
背中を摩る赤髪君に

不振な目で私を見る黒髪君



……うわ。
何か、凄く
疎外感感じちゃってるんですけど……

一刻も早く
この場から立ち去らなければ
いけないような気がする



/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp