第8章 視線と声
秋也は有の割れ目に指を添わせた。先程舐め取ったばかりなのに、もう新しい液が溢れて濡れそぼっている。
クルクルと蜜壷の入り口をさすり、中指を1本、押し付けた。ぐちゅりと飲み込まれていく。
「ンっ…」
「有の中…、すごく熱い」
肉壁をかき分けるようにして、秋也の指が有の中を進んだ。
「ッハァ…秋也くん…」
「すごくヌルヌルしてるな。2本入れていいか?痛いかな?」
「大丈夫、痛くないよ。…普段、もっと太いの入れてるからね」
秋也は目を丸くして有を見た。有はククッと笑ってその目を見返した。
「…そういやそうだな。オレもオモチャなんかに負けないように頑張らないとな」
秋也も口角を上げる。2人してクスクス笑い合った。
じゅぷ、と2本の指が挿入された。
「ァん…」
秋也の指が有の中でうごめく。ジワジワと快感がのぼってくる。たまらなくなって、有はキュウと中を締めた。
「ん…ハァハァ…あん…あん…。ッ、あっ…!」
「ここ、気持ちよさそうだな」
有の弱い所を探り当てた秋也はそこを強く責め立てた。
「あっ…ん、ひっ…!」
声を我慢するな、という秋也の言葉を思い出し、意識して喘いでみる。
「はぁ、アッ…ア、ん、え…うん…!」
オナニーは散々してきたが、声を出すのは初めてだ。ぎこちない声が喉奥から絞り出される。
私が、こんな声を出すなんて。
その気持ちがいっそう有を興奮させた。
「ハァっ…ひ、あっ…、あう、はう、あっ」
「有、気持ちよかったら、気持ちいいって言ってくれ」
「あっ、ん…そこ…き、きもち、いい…よっ…」
「そうか。よかった。…よかった」