第21章 Wデートに行きましょう…?
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私達は今氷のリンクにいる
イルミさんとやりたい事リストにあったスケートだ
ひらか○パークに冬限定でスケートリンクがある事は事前に調べて知っていた
別途料金は掛かるがやりたかった事なので奮発した
藤木のUS○の声を無視して押し切ったのはこの為だ
だが………問題は私であった
以前少し滑った事はあったがその時も手すりさえ持っていれば大丈夫程度のかなり低レベルなスケートだったのだが
重ねる年月は恐ろしい
私は以前より滑れなくなっていた
(よく考えたら前滑ったんって10代の時やっけな…………)
思わず遠い目になる
一方彼はというと滑り始めた瞬間から脅威のバランス感覚で習得し、今はプロ顔負けの滑りを見せていて私の様にあまり滑れない人々の視線を集めている
あの調子だとトリプルスピンもそう遠くない未来に出来るんじゃないだろうか………
こうなっては仕方がない
私は私なりに楽しむ事にした
手すりに捕まりつつ地道に進み、やっとリンクを半周して我に帰る
(これ…………何が楽しいんやろ………)
しかし、無駄な粘りを見せて半周もしてしまったのだ
残りの半周も滑り切るしかない