第20章 Wデートに行きましょう
亜弥南ちゃんは藤木の彼女だしダブルデートの名目で今遊園地へ向かっている
勿論目の前の二人はラブラブな雰囲気なのに亜弥南ちゃんがイルミさんを誉めて話している事が不安で仕方ない
亜弥南ちゃんが美人だという事も私を不安にさせる要素かもしれない………
イルミさんは普段家に居るし外出先は決まって"図書館"としかメールが来たことが無い
実際誰かに話し掛けられたりしているのかもしれないし彼から話し掛けたりしているのかもしれないが今まで目の当たりにした事が無かったのだ
(キツイ………ただの片想いやのにキツイぞ………自分)
しかしながら言い訳をさせてもらうが、人の気持ちに絶対は無い
もしかしたら亜弥南ちゃんがイルミさんを気に入るかもしれないしいくら感情の希薄なイルミさんでも美人だなぁとか思ったりはするだろうし生活を共にしている所帯染みた私より遊園地という普段とは違ったシチュエーションで出会った女性を物珍しく思うかもしれない
(あー…………かもしれないばっかり………予測でしか無い………)
そんな事がぐるぐる頭を回る中私達はひらか○パークにたどり着いた
________"
園内は大盛況といった感じで人が大勢いた
そういえば彼は人混みが苦手そうな印象だが……平気だろうか……