第18章 何でもないヒトコマⅡ
日時は来週の日曜日ひらか○パークへ行く事になった
US○を勧められたがどうしてもイルミさんをスケートに連れて行きたくて押し切った
(とりあえず行きたかった遊園地やし………………とりあえず)
__________"
帰宅するとイルミさんはうんこ漢字ドリル五年生を開いていた
「おかえり」
「ただいま」
「お水止まってるけど大丈夫でした?」
「うん」
「良かった………あと、大切なご相談が」
「なに?」
ドリルを閉じて此方に体を向けるイルミさんと向き合ってコートも脱がずに正座する
「………私とデートをしてください」
「…………意味がよくわからないんだけど」
私は会社でしたばかりの話をそのまま説明し、断り辛い事も話した
「すみません!ほんまに断られへんくて……」
「良いよ。彼氏役でしょ」
「………めんどくさくないですか」
「平気」
私を真っ直ぐ見据えて答える彼は誠実に見えるが其の実、ポーカーフェイスが故に深意が解りにくい
本当に平気だろうか不安ではあるが任せる他無いので何回目かの土下座にも近い姿勢で頭を下げた
「………あと………お風呂入れないので銭湯に行きます」
「………」
「銭湯とは、町の大衆浴場の事を言いまして、皆でお風呂に入る施設です」
「沙夜子とも一緒に入るの?」
「…………っ滅相も御座いません!男女に別れます!!」
「変なの」
「……健全なんです。行きましょう」