第138章 水族館に行こう
次いでやって来たモンタレー湾エリアは先程迄の森林の雰囲気とはうって変わり水族館らしい佇まいに成った
見えて来た水槽前には数組の客が立ち止まっており、なにやらショーをしているらしい事が伺えて
「私達も見ましょう!」
彼を引っ張ればすんなり着いて来てくれてその優しさに頬が緩む
大きな水槽内の岩場にしゃがんだ飼育員さんがバケツから餌をやる
其所には大きなアシカが顔を出していてその隣ではゴマフアザラシが餌を頂戴とばかりにはしゃいでいて非常に可愛い
早速見入る私に
「パンフレットに書いてたよ。"生き物達のお食事タイム"だね」
なんて言った彼の言葉の可愛さも相まってその場にいる誰よりも私が笑顔だったに違いない。
お食事タイムを偶然にも観覧出来た私達は軽快なトークで締め括った飼育員さんに拍手を送り歩き出した
いつの間にか離してしまった手が少し寂しいが意識して再び彼に触れるのは気恥ずかしくて何でもないふりをした
熱帯に生息する色とりどりの魚をじっくりと観察し、次いで入った熱帯雨林のコーナーは私の大好きなアマゾン川の生き物が沢山展示されていてテンションが上がる
アマゾン川の生き物は大きくて独特で冒険心を擽られる様なワクワク感がある様に私は思う
ベッタリ両手を張り付けた水槽にはピラルクという大きな魚