第128章 ポッキーを意識する話
同日の23時52分
居酒屋のアルバイトを済ましてお迎えに来てくれていた彼と並んで帰宅した
帰りにコンビニへ立ち寄った際、私は実に5つものポッキーを購入していて緊張の面持ちでちゃぶ台に並べた
11月11日はポッキーの日なんて言われているが彼が数日行方不明から帰宅した事で有頂天に成っていた私はすっかり其の日をスルーしていた
………しかし…………!!!
ポッキーの日と言えばポッキーゲームだ!!!!
ポッキーゲームと言えば一本のポッキーを二人の人間が分け合う優しいゲームではないだろうか
だが、その真実はポッキーを通じて唇を重ねる何とも破廉恥なゲームなのだ
しかし私に疚しい気持ちは無い。
と言えば嘘になる。
……………彼とのキッス!!!!
"ゲーム"という事をこじつけてどさくさに紛れて麗しの彼とキッスが出来るチャンスかもしれない
一つ屋根の下暮らしていて彼が私を無理矢理に襲う様な真似をした事は無い
耳朶を噛んだのはきっと独占的な欲望からで首筋を噛んだのは旅行の際ヒソカさんが変な事をしたからだ
従って、彼が豹変するのは他者がテリトリーを侵す、もしくは旅行先と相場が決まっている