第127章 通話のヒトコマ
………その一方で先日沙夜子企画のホームパーティーに呼ばれた際
男が穏やかな表情を浮かべる事に驚いた
彼女の影響は其だけ大きいらしい
俺に向ける視線は暗殺者のそれに変わりは無く、力には何等変化は無いだろう。しかし男の中には以前とは違う何かが秘められていて興味深い。
其れを強く実感したのはつい先日だった
また着信が鳴る
「………何だ。」
『クックックッ………久しぶり♥️』
「……お前何処に居るんだ」
『何?イルミに聞かれた?……彼まだボクを探してるかい?♦️』
「……さぁな……」
『………いいね♥️』
「面倒事は御免だ。何がしたい」
『此方の世界で彼に会う気は無いんだ♦️』
「…………。」
『お嬢ちゃんと彼に変化があれば伝えてよ。じゃあね♥️』
また切れる通話
ヒソカの話で知った事
イルミと沙夜子は恋人では無いらしい。
あからさまに想い合っているのが丸見えなのに滑稽な二人
ヒソカの魂胆は読めている
「………めんどくせー……」
一人呟きながらベッドに転がった
_______"
「じゃあね♥️」
「ねぇ誰と話てるの?」
「ん~?君には関係の無い事さ♥️」
某都市の一流ホテル、スウィートルームの一室
壁一面の窓からはちりばめられた様な夜景が望む
暗い室内で唯一灯りを灯す電気スタンド付きチェストへスマホを置いた男はベッドへ横に成る