第121章 妄想女子と勘違い
「あの、すみません、私の趣味がおかしすぎて距離を置きたいって思ってるんかもしれませんけど「は?沙夜子の趣味なんて知らないよ、どうせ悪趣味な野郎なんじゃないの。」
「えっと………えーと………?悪趣味な野郎って言うか……、え?何の話ししてます…………?」
「え?」
「………?」
「…………?」
初めからおかしいと思っていたがどうも話しが噛み合わず二人して見詰め合う
彼も事のすれ違いに気付いたらしくため息を付きながらガシガシ頭を掻いた
「………沙夜子の話しって何」
「え、イルミさん……私の隠してた趣味に気付いた……んじゃ無いんですか?」
「………趣味………?」
彼の表情には一切の冷たさが無くなり話しが読めないといった感じで眉を潜めた
そこから察するに、そもそものスタートから何らかの認識の違いがあった事に二人して気付く
「あ、えっと、この動画を見てください」
話すより見せた方が手っ取り早いので今まで気恥ずかしくて見せられ無かった胸アツなお気に入り動画を再生する
スマホ画面にはアダルトリオが映り
ボーカ○イドの曲に合わせて踊り始めた
「………何これ」