第117章 広がる世界の話し
「私は元の世界のイルミさんを良く知らんけどそんなイメージです。此方でもお仕事頑張ってるし」
「弟達ではまだ頼り無いから仕方ないよね。………ミルはろくに働かないしキルは家出してるしカルトも家に居ないから、それに俺長男だし。」
「イルミさんは頑張りやさんですね」
「そうでも無いよ。只何もせずに家にいるのは落ち着かないだけ。だから此方でも仕事してないと落ち着かない」
「そうですか……。此方のお仕事は順調ですか?ていうか……どんなお仕事なんですか?」
「正社員にスカウトされるくらいには順調かな。」
「めっちゃ凄いじゃないですか!絶好調ですよ、それ!」
「普通だよ。現場がその日によって変わるからその時々で仕事内容は変わるけど鉄骨の組立とか足場の架設、解体工事とかかな。資材運んだり掃除もするし」
「色々してるんですね………」
彼の作業着姿を思い返す
何時も土や木屑の付いた作業着は彼の頑張りの証で、日々汗を垂らして頑張っているのだと実感する
………実際には汗はかいていないのだろうけど……
「イルミさんって実家におった時お休みの日は何してたんですか?」
「休み?………………。」
彼は暫く黙って考える素振りをした後に単調に答えた
「眠って身体を休めたり。後は訓練とかトレーニングしたり情報収集したり。」
「………成る程」