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ここは私の部屋です【HUNTER×HUNTER】

第114章 些細な日常






10月のある日


私は片手にあるイタズラ兵器を持っていた



「……イルミさん」


「?」


彼は視線だけで 何? と問い掛けてくる


私は彼の目の前で缶の中身を思い切り吸い込んだ


缶の名は"ヘリウムガス"



「コンニチハ」


「!!!!」


彼は一際大きく瞳を見開くと瞬時に臨戦体制を取った


「コワガラナイデクダサイヨ!ワタシデスカラ!」


「…………?!」


私はまたヘリウムガスを吸う


彼は訳も解っていない様子で座椅子から立ち上がり尚もクリクリのお目々で私を見遣る


「ヘリウムガスデス」


「………?」


只立ち尽くして首を傾げた彼が可愛すぎる


「ハハハハハハハハハ!!!」


「!!」


彼が犯罪的に可愛いので笑ってしまった私の笑い声に再び目を見開いた彼は怪訝に眉を潜める



「ふふっ……あ、声戻った……」


「なにそれ。」


「ヘリウムガスです!声が一時的に変わるんですよ!」


「…………」


すっと瞳を細めた彼は完全に呆れた表情を浮かべる


「……また下らない事を」


「でもびっくりしたでしょ?」


「………はぁ……」


「マタタメイキデスカ?」


「!!………止めなよそれ……」


「フフフフ……ヘリウムガスキライデスカ?」


「嫌い」



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