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ここは私の部屋です【HUNTER×HUNTER】

第111章 車内で恋話






先程の話から彼の経験が露見した訳だが以前彼を擽った際、全くの無反応だった

擽ったい所は性感帯、と彼は言ったが無反応だった彼は不感症なのだろうか

……そう言われても普段の彼を見ていると納得してしまう

そもそも彼に性欲等存在するのだろうか………


京都や沖縄の際迫られたので持ち合わせてはいるのだろうが他人より淡白で希薄なイメージだ



「イルミさんってミステリアスですよね」


「………突然何」


「イルミさんって性欲とかあるんですか……?」


「は?」


私は口にしてから変な汗をどっとかいた

唐突に際どい質問をしてしまった事を激しく後悔している

私の馬鹿げた質問にゆっくりと瞳を細めた彼は呆れた表情を浮かべており大きな溜息を付かれてしまった

彼の反応は当然のもので私はヘラリと作り笑いを浮かべる


「……今の質問は聞かなかった事にしてください………」


「沙夜子は本当に馬鹿だね。」


「………すみません」


「うん」


彼は呆れた視線を向けながらも見逃してくれた様でほっと胸を撫で下ろす


「…………沙夜子が変な事言うから目が冴えた」


布が擦れる音の後に上体を起こした彼は単調に言葉を落とした


「………すみません」


「近くにコンビニあったよね。酒でも買って携帯で動画でも見る?」


「……!はい!」


まさか彼からそんな素敵な提案が出てくるとは思いもしなかった

即答で声を弾ませた私はチューハイとハイボールを購入し
彼は瓶のウイスキーを一本購入していた


「ラッパ飲みですか……?」


「うん」


「ほんまにお酒強いですよね」


「普通。」


車内に戻った私達はドリンクホルダーにスマホを立て掛けてYouTubeで動画を見ている

流れているのは漫才なのだが笑っているのは私だけだ



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