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ここは私の部屋です【HUNTER×HUNTER】

第12章 摘み取るなら早い内





キッチンには綺麗に洗われた食器があった
お昼にと作り置きした分の食器だった

「イルミさん!洗ってくれたんですね助かります!ありがとう!」

「どういたしまして」


妙に上からな返事が彼らしいと思った




________"



吹き出す事無く無事に夕飯を終え
またドリルに向かうイルミさんはやはり真面目だなと思う

(長男やし生真面目なんかなぁ……)

例文さえ読まなければ笑わないので彼を見詰めてみる

本当に集中しているのだろう
一年生のドリルは半分程まで進んでいる

(……コーヒーでも煎れるか)


ホットコーヒーを作り手渡す
自分にはココアを入れた

「ありがとう」

「いえ、テレビ付けても大丈夫ですか?」

「うん」

暫くテレビを見ていたが、気が付くと30分程眠っていた様だ



…………イルミさんの肩にもたれ掛かって


「っ………!すみません!」

「おはよ」

「……おはようございます」


彼は変わらずにドリルを解き続けていた
見ると彼の肩に涎を垂らしていた様で思い切り跡が付いている

(………ひぃぃぃぃぃッ!!!恐ろしい事してもうた!!)

「肩………重かったですよね。すみません」

「平気」

「涎……すみません」

「………沙夜子謝り過ぎ」

「………はい。でも涎、服汚したし」

「別に平気」

「……………そうですか……?」

「うん」

「イルミさんは優しいですね」

「沙夜子は変わってるよね」

「?」


全く話しが繋がらずただ彼へ視線を送っていると彼も此方を向いた

「俺殺し屋だよ」

「……え?はい……」

「だから。」

「……ん?」

「沙夜子は俺の事怖くないの?」

「……全く」

「どうして」

「どうして…?」


どうしてと聞かれても困ってしまう。そもそも殺し屋という職業自体現実味も無く、イルミさんは出会ってから不審な動きを見せた事もない

(ドア壊してたけど………)



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