第103章 素敵なご褒美を
「続けてください!すみません!」
「………。」
彼は暫く呆れた視線を送っていたが渋々と着替えてくれた
「ありがとうございましたッ!!!我が生涯に一片の悔い無しッ!!!!!」
「下らない人生だね。で、家で撮るの?」
「いえ、外に行きたいです」
リクエスト通りアクセサリーを身に付けて黒のシャツとジーンズ姿の彼は驚く程の美形で心臓が爆発するのでは無いだろうかとすら思う
やはり彼がアクセサリーを付けるとチャライルミさんに成った
袖口が捲り上げられた其処からはしっかりと筋肉質な腕が覗き、リクエストせずとも数個開かれたボタンは鎖骨と逞しい胸板をちらつかせていた
決してやり過ぎずチラリと覗く肌に顔に熱が集まった
彼はなんて美形なのだろうか………何時見ても見惚れてしまう魅力で溢れている
「………行く?」
「あ、はい!」
ぼーっと只彼に見惚れていた私は彼にリードされる形で家を出た
随分と心地の良い気候に成った
注ぐ太陽の光も柔らかく空には秋の雲が浮かぶ
私はそんな空を仰ぎ見る彼を写真にする
彼は今何を感じて同じ空を眺めたのだろうか
吹く風は心地好く容赦無く色を変える季節に別れの時を思ったが 何処へ行くの? と優しい声色で訪ねる彼に笑顔で答えた
「公園に行きましょう!」
今を大切にしよう思った