第103章 素敵なご褒美を
彼は時たま此方に視線を送るので流し目の悩殺ショット迄撮れた
「いいですよイルミさん!いいですよ!」
「………………ねぇ、着替えたいんだけど」
「……………着替え」
私は瞬間真顔に成った
お着替えショットも撮りたい……しかし幾らご褒美だ!とは言っても変態性が度を越しているのでは無いだろうか……という結論に至りカメラをそっと降ろす
「どうぞ。待ってます」
「うん」
彼は衣服を持つと洗面所の扉を閉めた
…………………………いや…………しかし彼の裸体こそ後世に残すべきでは無いだろうか……
あのギリシャ彫刻の様な肉体は最早芸術………
気が付くと即座に行動に移していた
興奮をそのままに洗面所の扉を開くとまさにTシャツを脱ぎ捨てた所だった様で彼は驚いた様子で固まっているがとにかく連写する
「すみません!ほんますみません!ありがとうございます!すみません!」
「………怖いんだけど」
プロの暗殺者である彼を怯えさせたのは何度目だろうか……しかし彼の美しい裸体はやはり芸術的な程に鍛え抜かれており何処を取っても絵になる