第1章 未知との遭遇
「あの…出来ればなんですけど…針で顔変えてもらう事とか出来ます…?」
「…それで君が信じるなら良いよ」
「…はい、流石に信じるかも…」
「まぁ良いよ」
はぁ、と溜め息を付いて取り出した針はやはりアニメや漫画で見た事のあるものだった
慣れた手つきで顔中に針を刺して不気味な音と共に顔が変形して行く様はやはりリアルな現実として目の当たりにする分グロテスクだ
暫くして出来上がった顔は
「ギタラクル…」
「カタカタカタカタ…もう良い?」
自身で頼んでおいて唖然としたまま眺めていた私は彼の言葉に無言のまま何度も頷き元に戻る過程はずっと床を見詰めていた
「で、信じてもらえた?」
「はい。」
すっかり元に戻った美形の顔を眺めて虚ろに答えるしか無かった。