• テキストサイズ

ここは私の部屋です【HUNTER×HUNTER】

第82章 天袋から広がる話





彼は片腕で私を引き寄せた後に軽々と抱き上げて床へ降ろしたのだ


唖然としたままの私を他所にパイプ椅子に乗って天袋を覗く彼


椅子から降ろされた………其れだけの出来事なのだが驚くべきは成人女性である私を片腕で持ち上げた事だった

彼の所作は実に自然で、まるでコーヒーカップを傾けたりお箸を持ったりといった日常のなんでも無い動作と同じ様に難無く私を椅子から降ろした


彼は特段凄い事をしたつもりは微塵も無い様で天袋から荷物を降ろして「これ?」なんて言っているが


バクバクと高鳴る胸に私は其れ所では無い

先程から胸キュンが止まらない………!!!


彼が強い事や見た目とは相反して通常ではあり得ないくらい屈強な事等解っているのだが

あんなに自然に軽々と抱き上げられてはその力強さを実感して仕方がない


(やばいーっ!!!!イルミさんかっこよすぎるーっ!!!!私くらいやったら片腕で持ち上げるの余裕ですってか!!!!きゃーーーーーっ!!!!!)


荒ぶる思考にニヤけ切った表情を隠す様に両手で顔を覆っていると



「沙夜子って幼い頃は髪が真っ直ぐだったんだね」


意味不明な言葉をかけられた



/ 859ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp