第75章 男とのヒトコマ
恐る恐る目を開くと目の前で男が踊り狂っていた
「いやあああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!!!!!!!!」
遂にけたたましい叫び声を上げた私が目にしたのは男の両手に確りと握られている私のお気に入り安心パンツ1号2号だった
(なんでーッ!!!!!!)
何故この男は私の約7年代のボロボロに使い古したパンツを両手に持っているのか
そして何より何故無表情に踊り続ける他何もしないのか………
私はパニックを体現するかの如く男と同じ様に全身をバタつかせながら思考を巡らせた
俯瞰から見れば私と見知らぬ男は仲良く、しかもノリノリではしゃぎ倒している様に見えるかもしれない
しかし現状は全く持って違う。
悲鳴を上げ続けつつも何もして来る気配の無い男から下着を奪い返そうと試みるが強く握られていてパンツが伸びるばかりで離す気配は無い
「もう嫌………!!!誰やねん!!!人のパンツ持って踊らんといてッ!!!!!!!!」
私が叫んだ時だった
小太り男の背後に彼が佇む姿を捉えた
「……………お……………居ったんかいッ!!!!!助けてよ!!!!」
恐怖から全身を震わせつつ叫んではっとする
私が必死に取り返そうと掴んで伸びたボロボロの下着…………
彼にバッチリ見られている………!!!!!!