第7章 新年のご挨拶
元旦の神社は普段には無い賑わいがあり賽銭箱までズラリと並んだ人の列、境内には沢山の屋台が出ていた
先ずは列に並ぶ
「はい、これお賽銭です。ここは定番の五円玉にしましょう!神様に良縁があります様にってお願いするのが王道やけど、基本的には何でもお願いして良いです」
説明しつつ列は少しずつ前へ進む
やはり人混みに来るとイルミさんは目立つ。沢山の視線が私達に刺さるのを感じた
"あの人カッコいい!"なんて声もあがっている
(……流石美形の極みイルミ様)
当の本人は屋台が気になる様で大きな瞳でキョロキョロと辺りを見渡している
参拝が終わったら屋台で少し遊ぼうと密かに決めた
賽銭箱の目前にやってきた私達は私を真似るイルミさんの横で本気の願掛けをした
(ちょっとでもイルミさんと仲良くなれますように!イルミさんが自分の世界に帰っても怪我少なく元気に家族と仲良く過ごせますように!!)