第57章 彼となら
白く大きな食器にはお洒落なカフェの様にスクランブルエッグとミニサラダ、絶妙な焼き加減のトーストにコーンクリームスープが添えられており思わず歓声の声が漏れた
「お店みたい!凄いです!」
「そんなに誉められると嬉しいよ♥️」
「そっか、ヒソカさんが作ってるんですよね!ほんまに凄い!」
「ありがとう♥️」
「いただきます!」
どれもこれも美味しくてあっという間に平らげてしまい
イルミさんより早く食事を済ませてしまったので少々恥ずかしかったが満腹のお腹を擦り大変満足だ
「ごちそうさまでした!」
調理した張本人に笑顔を向けると
テーブルの向こうからぬっと手が私の頭へ伸び
ヒソカさんに頭を撫でられると確信めいた物を感じていると
頭上からバキバキと嫌な音が響いた
「……酷いじゃないか♦️」
「沙夜子に気安く触れないでくれる?」
「まだ触れてないよ♦️」
「触れる気だったんでしょ。同罪」
そっと遠退くヒソカさんの腕を見ていると指は全て良からぬ方向へ反り返っており私の表情は瞬時に凍る