第56章 ベッド
私は確かにスウェットを上下共に身に着けていた筈だ
しかし、脚には布の感覚が無くズボンを脱ぎ捨ててしまっている事に気付く
その上私の脚は彼の脚の間を割って入り彼の脚に絡ませる様に全身で密着していた
(…………あかん。照れる以前に………いや、照れるけど…………私……これ……………セクハラやん!やばいやばいやばいッ!!!直ぐ逮捕や………)
私は彼にバレる前に離れ無ければと必死に身を捩るが彼の力強い腕により抱き寄せる様に閉じ込められていてビクリともしない
このままでは私は下品で破廉恥な女だと思われてしまう……
目の前に広がる胸板に鼻血を吹き出しそうに成りながらも諦めずに脱出を試みる
「………どうしよう……」
「何が?」
「…っ!!!!!!」
照れるやら焦るやらで泣きそうに成りながら呟いた言葉に返答が返ってきて身体が跳ね上がった