第54章 勇者と過保護な補佐係
先ずは手近な場所で戦い、お金を貯めて武器や防具を揃える
人により選ぶ武器は様々だろうが初期の為に一度に沢山攻撃出来るブーメランを購入した
私の隣で何故ブーメランなのか。何故鞭では無いのかと問うてくる彼を無視して城へ向かう
チラリと隣を見遣ると彼は不服そうに
「ブーメランは武器として殺傷能力は低いし初心者にはコントロールが難しくてオススメ出来ないと思うのだけれど」
なんてガチのアドバイスを呟いていて
私は思わず笑いそうになるのを頬の内側を噛んで耐えた
やり込む事数時間やっと始めのボス迄たどり着く
何度も死に随分と長い道のりだった
手に汗握りつつもボスの元へ向かうと急にBGMが変わり激しいものになる
彼は其れに触発された様に軽い身のこなしで立ち上がりボスを見据えて針を構え出したので制止しておく