第42章 釣り上げましょう
5月3日
連休が再スタートして私の夢だったドライブに出ている
耳の痛みも幾分かましになった
あの後鏡で見てみればがっつり歯形が付いていて他人が見ればマジで何があった。とか思われそうなので髪のセットで見えない様にしてある
とんでもなくデンジャラスな事を仕出かした当の本人イルミさんはというとやはり何事も無かったかの様に白々しくあの日からポーカーフェイスを貫いている
(なんかむかつく…………)
振り返ってみれば私ばかりが彼に振り回されている様な気がするが私が何をしようとも涼しげな表情を浮かべて軽くあしらってしまうのだろう事は想像するまでも無く目に浮かぶ
その時点で仕返しなんて馬鹿げた真似はしない方が懸命だろう
それよりも今は奇跡体験アンビリー○ボーにでも取り上げられるレベルを遥かに越えた奇跡体験を噛み締めようと思った
何せ異世界人の憧れの公の運転する車の助手席に座っているのだから