第40章 オトモダチ?
気が付くと私は彼専用と化した座椅子でうとうとしてしまっていた様でセクシー担当イケメン、ヒソカさんの侵入に全く気付かなかった
起きていた所で音も立てずに侵入されては気付きようが無いが……
「…………不法侵入ですよ。……どうやって入ったんですか。」
「奇術師に不可能は無いんだ♥️」
「…………扉壊して無いですよね」
「壊して無いよ♦️」
一人自宅で寛いでいた所に異世界からの訪問者が不法侵入してくるなんてぶっ飛びそうな程驚くべき出来事なのだろうが
イルミさんと生活する内に私も随分肝が座った様だ
「何しに来たんですか?イルミさんやったらお仕事ですよ」
「君に会いに来たんだよ、沙夜子♥️」
「なんで」
「ボク達オトモダチでしょ?オトモダチに会いに来るのに理由が必要なのかい?♥️」
「……お友達でしたっけ……」
「冷たいなぁ♦️」
完全オフモードで髪を下ろしノーメイクの彼は最早ただのイケメンなお兄さんで緊張から表情が強張る
その上異様に近距離にしゃがんでいる彼に貞操の危機も感じる