第39章 広がるのは美形の世界
「君と沙夜子が?♦️」
「そうだけど。沙夜子の事呼び捨てにしないでくれる?呼び捨てに出来るのは俺だけだから」
「執着しないお前がなぁ……珍しい事もあったもんだ」
「本当に……興奮しちゃうじゃないか…!♥️」
(アダルトリオや………やばい。幸せ……死にそう………)
三人集まれば美形パワーは凄いもので部屋自体が輝いているかの様な錯覚をする
クロロさんはやはり某有名アーティストがモデルなだけあり恐ろしい程の正統派イケメンで所作等もキッチリしていて如何にもモテそうだ
ヒソカさんは一々仕草が色っぽく座っているだけで溢れるエロスが止まる事を知らずなかなかに危険な香りを匂わせるミステリアス美形だ
イルミさんは佇まいから醸し出す上品さと無表情から無意識に放たれた潔癖さすら感じさせる鉄壁の清潔感でまるでお人形の様な整った美形だ
三人の会話を何処か他人事の様に眺めて思考を巡らせる
何より最近こそ必要とされている様には感じていたが、二人に向かい独占欲ともとれるイルミさんの発言をどう受け止めるべきなのか……
そんな上の空だった私へ突然話をふられてビクッと肩を揺らす
「沙夜子ちゃん本当の事なのか?」
「……はい?!」
「イルミと付き合ってるの?♦️」
「はい」
三人の視線を一身に受けてこめかみに汗が浮かぶ