第36章 そうだ京都へ行こう
本堂はやはり立派で
木造でどうやってこんなに大きくて複雑な御堂を建築出来るのかと感心してしまう
清水の舞台から飛び降りる気持ちで、なんて言葉があるくらいだからと下を覗き見てみる
思いの外地面は遠く飛び降りるなんてとんでもない…
「………これは飛び降りたら死んでまいますね………」
「沙夜子は死んじゃうかもね。俺は平気だけど」
「………平気ですか…」
「飛んでみようか?」
「いえ!結構です!」
只でさえ目立つ彼が飛び降りたと成ればとんでもない騒ぎになる
しかも無傷となると辺りはパニックだろう……想像だけで冷や汗をかいて彼の腕をぎゅっと引き寄せた
「冗談だよ」
「イルミさんの冗談めっちゃ怖い……」
私達はその後音羽の瀧の列へ並んだり自然豊かな境内をゆっくりと散策した
__________"
清水寺付近は観光地らしく賑わっており沢山のお土産やさんが並ぶ中、可愛らしい和雑貨屋さんが目に止まった
見るからに女性が好む可愛らしい雑貨屋さんに彼を連れて行くのは忍び無いので名残惜しいが腕を離れ様と
「すみませんイルミさんちょっと見てきても良いですか?」
と声を掛けると