第3章 無事終了
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その後交代で入浴を済ませる
正直言って緊張に緊張を重ねて更にその上緊張していたが、
彼は私が入浴を済ませる前の状態からまんじりともせずにニュースを見ていた
(……… まぁ… 別にそんな関係になるとか思ってないし?て言うか意識し過ぎて恥ずかしいわ!!…… まぁ……………………………… 大人の女性の色気なんか皆無やからね。…… とか思いつつ勝負パジャマやけどな!)
流石に下着までは勝負していないが、パジャマは普段独りなら絶対に着ない可愛いが眠ると肩の凝るふわもこな女子力高めな物を選んだ
普段着古しているにも程がある毛玉だらけで伸び切り手首のあたりに穴の空いたスウェット上下はタンスの奥にそっと封印した
「あがりました~。イルミさん次どうぞ~。着替えもどうぞ~。」
「……ありがとう」
イルミさんは少しだけ眉がピクリと動いたが特段反応を示すこと無く洗面所へと消えて行った
私はというと先程色々と会話したからかだいぶ彼に無意味に緊張しなくなり、旅館の女将さんをイメージして語尾を伸ばして冗談っぽく話し掛ける事も出来る様になった
彼がうざがっていないかは別問題だが
(あの美貌には慣れられる気しやんけど…)