第33章 望まぬ出会い
念のため一時間程走り回り帰宅したが彼女はまだ帰っていない様だ
ヒソカは俺が固執する彼女の存在を知れば必ず興味を示すだろう
クロロも物腰柔らかく彼女が惹かれてしまうかもしれない……
なにより、初めから彼女は自分達の存在をコミックで知っているのだ
自身では無くあの二人をキャラクターとして好きな可能性も否めない
(絶対会わせる訳にはいかないな……)
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カフェに残された男二人はコーヒーを片手に未だ動かずにいた
「逃げられちゃったネ……♦️」
「あぁ」
「クックックッ………ボク良い事思い付いちゃった…♥️」
「……?」
「彼の留守中にお邪魔して勝手に住み着いちゃえば良いんだよ♥️」
「……あぁ…それは良いな」
自身にとって悪夢の様な会話が繰り広げられていた事をこの時はまだ知らなかった