第33章 望まぬ出会い
実の所、此方の世界に来た翌日から二人の気配は感じていた
どうせヒソカが好奇心からクロロに迫ってやって来たのだろう事は目に見えて明らかだ
面倒だから始めこそ絶をして気配を消していたが
最初に降り立った場所を離れてからは油断していた
(沙夜子が一緒の時じゃなくて良かった)
単独ならまだしも今は大切な存在になってしまった彼女をこの二人にだけは気取られたくない
面倒だが逃げ回っても時間の問題なので近場のカフェで話す事になった
「で、要件は」
「せっかちだなぁ……せっかく此方でも出会えたのに♥️」
「うるさいヒソカ黙って」
「………♦️」
「一緒に暮らさないか?」
「は?」
「どうせ一人だろ?」
「ボク達二人より三人の方が楽しいと思わないかい?♥️」
「お前達と暮らすなんて御免だね。下らないから帰らせて貰うよ」
「まぁ、そう言わずに………実はヒソカは俺一人だと手に負え無くてな……「何言ってるの、ボクが殆ど全部家事こなしてるんだケド♦️」
「「………」」
完全に油断していた二人に針を構えて席を立つ
追ってくる様子も無いので絶をしてオーラを消しアパートとは逆方向に店を出て走った