第31章 小動物と彼
ハムスターを見る彼の表情は全く好意的で無く、無表情ながら怪訝な顔をしている
そして代一声は
「何これ。ネズミ?」
だった
「ハムスターです」
「食べるの?」
「食べません!聞いてました?!飼うんです!家族です!」
「………これを?」
「これじゃありません!ライオネル親方です!」
「ライ…………」
「ライオネル親方です」
「親方………。沙夜子ってネーミングセンス無いね」
「……………」
ネーミングセンスが無いとは心外だが
それよりも、彼との相性が心配である
「とにかく!親方の世話は私がするのでいじめないでくださいね!絶対!」
彼からは何も返答は無かったが世話をする気は更々無いだろう