第31章 小動物と彼
4月のある日
私は久々に親友と外出していた
沢山お喋りをして繁華街でウィンドウショッピングを楽しんでいた
親友に彼の事を話したかったが心配は掛けたくないのでやめた
(話した所で解決しやんしなぁ………)
そして私は運命の出会いを果たす
__________"
「ただいまです!」
「お帰りなさい」
「イルミさん………同居人が増えました」
「エイプリルフールは終わったでしょ」
「ふふふ……」
「何。気持ち悪いんだけど」
「じゃん!新しい家族です!」
私はケージに入ったゴールデンハムスターを彼の前へ出した
私の実家は動物が大好きで猫や犬、ウサギにハムスター、爬虫類に至るまで様々な動物を飼い、最後まで看取ってきた
一人暮らしだったので飼う事を諦めていたが
彼がやって来た事で仕事を増やし、彼が自身の収入の半分を入れてくれる事で私の居酒屋分は丸々貯蓄する余裕が出来たのだ
私は通り掛かったペットショップで一目惚れしてゴールデンハムスターの飼育に必要な物を一式揃えて大量の荷物を抱え帰宅した
動物園に行った際彼はペンギンを気に入る等、動物嫌いでは無さそうだし(ご実家にはミケもいてるし……)大丈夫だろうと予測して連れてきたのだが……