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龍ミド【悪戯または甘味物】

第1章 始まり


「今日はハロウィンらしいですね?」
突然、品の良さそうな笑みとともに巳波が告げた言葉に俺は一瞬だけ考えてしまう。
その訳と言えば……

「あー、そう言えば今日だったな。番組とかは数日前にハロウィン企画撮るから忘れてた」
俺は今アイドルグループŹOOĻとして芸能界にいるからだ。

「こないだの番組、お前仮装が似合い過ぎててちょっと嫌味だったぞ」
先程までスマートフォンを弄っていたトーマが話に割り込む。
因みに画面はアイドリッシュセブンの七瀬とのラビチャ中になっていた。

「確かに色気のある衣装が御堂さんらしくて似合ってましたよ」
「インキュバス、女性を夢の中で犯し子を孕ませる悪魔……俺は孕ませるようなヘマは起こさねえよ」
「いや、ヘマとかじゃなくて孕ませるのが目的の魔物だからアレ」
そう言えばアイツはどんな仮装をしたのだろうか。

「……狼男とかか?」
茶色い髪が獣耳に良く似合いそうだ、と恋人を思い浮かべ呟く。
きっとまた事務所の方針でエロエロビーストとかやらされてテレビを観ながら赤面するのだろう。可愛い。

「狼男?……お前そっちのがやりたかったのか?」
「いや、別に」
「??」
トーマが疑問符を大量に浮かべる後ろで巳波が訳知りげに目を細めている。
そして、これ見よがしに

「十龍之介さんもインキュバスの仮装だったそうですよ。ペアルックですか?」
などと言うものだから困る。

「ばっ……ンな訳ねーだろ。変な事言うんじゃねー」
「写真あるんですが見ます?」
「……………………………………………………見る」
暫し瞬時の後、肯定。
この時既に頭の中はアイツの仮装でいっぱいだ。鼻血出てないだろうか。

「て、俺も重症だな」
「ほら、見ないんですか?折角最近削除した画像から復元しているんですから……」
「おい!アイドリッシュセブンの写真も持ってんのか?」
「持ってますよ。後で見せて上げます」
チラとトーマの方を一瞥した後、巳波は俺にスマホを見せる。

「……っ」
思わず口元を抑え声にならぬ悶絶の叫びをあげる。


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