第10章 〜零との日常〜※R18
不動産屋さんに戻って、必要書類を貰ったあとは、何処にも寄ることなく真っ直ぐにホテルへと帰ってきた。
零「今日は疲れましたよね。ご飯食べますか?それとも先にお風呂にします?」
『先にご飯がいいです。だって...。』
零「だって、なんですか?」
『な、なんでもありません!今日は何を食べるんですか?』
だって、お風呂に先に入ってるといっつも途中で零さんが入ってきて、襲われて、ご飯食べる時間が無くなるんだもん。
零「誤魔化さないで下さいよ。だって、の次はなんですか?」
『なんでもないです。今日は絶対にご飯が先ですっ!!クリームシチューが食べたいですっ!』
零「またですか...。この間も食べましたよ?」
嫌そうな顔をする零さんに、私は言った。
『良いじゃないですか...。何か不満でも?』
零「何にそんなカリカリしてるんですか...。」
またまた怒った口調で言う零さんに、どんだけ先にお風呂に入らせたかったんだと思った。
『怒ってないです。皮剥き手伝います。』
あまりにもご飯を作る気がない零さんに、私は料理の手伝いをする提案をした。
零「良いですよ。手伝わなくて。真恋音はソファでゆっくりしていて下さい。全部自分でするので。」
それなのに零さんが私は要らないとばかりの口調で私に言い放って来たので少し怒り気味に私も言い返した。
『じゃあそうさせてもらいますねっ。』
バタンッ────...
寝室に繋がるドアを勢いよく閉めて、はぁっと溜息を吐いた。
『夫婦になったばっかりなのに...。』
後でちゃんと謝ろうと思い、ベッドに寝転んだら、寝室で寝ていた大尉が私の上に乗ったきた。
大「にゃ〜ん。」
朝から今までずっとホテルを開けていたし、1人だったから寂しかったのかな?
『大尉〜、零さんとちょっと喧嘩しちゃったよ。でもさ〜、言いたいことを言えるってこんなに嬉しいことなんだね。』
大「んにゃ〜ん。」
大尉はずっと喉を鳴らしながら、私に頭を擦り付けていた。私は大尉を撫でながら、眠りに着いた。