第10章 〜零との日常〜※R18
それから、色々話して、モダンな家にするかシックな家にするかとか、考えはほとんどまとまって、2ヶ月程で設計図を完成させると約束してくれた。
龍「ではまたな、設計図が完成したら、すぐに連絡するよ。」
美「またね、真恋音ちゃん、零くん。」
零「ええ、連絡を心待ちにしています。では、また。」
立派な家を後にして、私達はお昼ご飯を食べに来ていた。
零「久しぶりの外食ですね。ここの店、美味しいらしいですよ?調べて来たんです。オススメはオムライスですよ。真恋音、好きだったでしょう?」
『大好物なんです。覚えてくれてて、嬉しいです。この後は何処に行くんですか?』
零「不動産屋に行こうかなと思ってるんですよ。ホテル暮らしもひと月で終わらせたいですから。」
『どこら辺に借りる予定なんですか?』
零「そうですねぇ。」
うーんと考えて零さんが言った。
零「ここから少し離れた地方に借りようかなと思ってます。」
『そうですよね、この街から少しは離れないと、すぐに居場所が特定されるかも知れませんからね。』
零「しかも、本名もバレてるんです。だから、逃げ場所が無いと言っても正しいんですけど、もうすぐ、なんですよ。組織が壊滅するのは、最後に託しましたから。あの二人にね。」
『それなら安心ですね。コナンくんと沖矢さんに任せておけば。』
二人がどんな風にあの人達と関わっているかは全然分からないけど、零さんが信じているから、私も信じるしかないんだろう。
零「この世で1番憎い男を、信じたくありませんが...。今はそうするしか他に道が無いので。」
その言葉を聞いて、私は何も話せなくなってしまった。一言も話さずに食事を終えた私達は、不動産屋へと行った。
不動産屋では然程、長話にはならなかった。どのくらいの広さでとか、家賃の予算などを聞かれて、いい部屋が見つかったので、その日に見に行った。
従「ここのお部屋ですよ。日当たりも良くて、セキュリティも万全で、新婚さんにオススメなんですよ。家賃の方が少々高いですが、予算の範囲内でしたので、どうですか?」
零「素敵なお部屋ですね。真恋音はここでいいですか?」
『はい!気に入りましたっ。』