第10章 〜零との日常〜※R18
零「真恋音、起きて下さい。ご飯出来ましたよ。」
ゆさゆさと私の体を揺さぶる大きな手の感触で私は起きた。どうやら大尉とじゃれている間に、いつの間にか眠ってしまっていたようだ。
『は..い。ふあぁ〜。』
零「大尉にご飯持ってきたら寝てるんですから、夜寝れなくなっても知りませんからね。さぁ、ご飯食べますよ。」
『は〜い。』
喧嘩したと思ってたのは私だけだったのかと錯覚する程、零さんの態度は以外にも普通だった。
私は零さんに、手を引かれてダイニングへと続く廊下を、スリッパのパタパタと言う音をやけに大きく感じながら歩いた。
テーブルの上に用意してある料理を見て、美味しそうと思いながら
零さんが引いてくれた椅子に座る。向かい側に零さんが座ってのを確認して、2人で目を合わせてから手を合わせて、
『いただきす。』
零「いただきす。」
と食前の挨拶をしてパクパクと食べ始めた。
『んっ。美味しいです。』
零「当然です。俺が作ったんですから。」
それから今日あったことを零さんと話して、「ごちそうさまでした。」と、先にご飯を食べ終えた零さんが、茶碗を流し台に置いた。
零「今から茶碗洗いするので、真恋音も食べ終えたら早く持ってきてくださいね。」
『は〜い。もうすぐ食べ終わります。』
零「ご飯食べ終えたら、先にお風呂に入って下さい。その間にホテルのランドリーに洗濯物をしに行って来ますね。」
『私も一緒に行きますよっ?』
零「俺一人で大丈夫ですよ。」
『そうですか...。じゃあお願いします。』
少し突き放されたことにショックを受けながら、食べ終えた食器を流し台に置いて、入浴の準備をしてから、お風呂場へ向かった。
チャプンッ────...
『ふぅ〜。きもちいぃ〜。』
いいお湯だなぁと思いながら、湯船に浸かり長風呂していたら、逆上せてしまったようで、湯船から上がった。
いつの間にか脱衣所に大尉が入っていたようで、喉を鳴らしながら私の足に擦り寄ってきた。私は身体を拭いてパジャマを着てから、大尉を抱っこして、お風呂場から出た。
リビングへ戻ると、零さんはまだランドリーから帰ってきていないようで、私は大尉と一緒にリビングのソファに座り、テレビを付けてバラエティ番組を見ていた。