第10章 〜零との日常〜※R18
さっき、美咲さんに零さんが言っていた、綺麗な奥さんって、なんだかなぁ。私にはそんなことあまり言ってくれないのに。その、Hの時にしか可愛いとか、綺麗とか言ってくれないのにって、何考えてるの私。
零「真恋音さん顔赤いけど、大丈夫?」
『だ...大丈夫です。それにしても大きな家ですね。』
龍「それはそうですよ、私が人生で1番最高の家を建てようと思って頑張ったんですから。勿論あなた方の注文も必死に受け付け、立派な家にするつもりですがね。」
零「それはそれは、ありがとうございます。」
龍「それで、どんな家に住みたいですか?予算などは?」
零「俺の理想は、子供が家で広々と遊べて、部屋数は5、6室で、一階に広々としたキッチンダイニングと、リビングが繋がっている感じで、カウンターキッチンがいいですね。真恋音は?」
『寝室が一階に欲しいです。あと、階段の途中に扉があって、部屋がひとつ欲しいです。あとは三階建てで、3階にもちょっとしたキッチンと、広々としたバルコニーに、一階の大きな窓の外には子供達が充分に遊べる庭が欲しいです。』
龍「成程、腕が鳴りそうな設計になるね。お手洗いは2つがいいかな?洗面所やお風呂は何階に欲しいかな?」
零「そうですね、お手洗いは2つ欲しいです、三階と一階にひとつずつと、洗面所やお風呂は一階がいいですね。」
『あの、零さんなぜそんなに理想が出来ているんですか?』
龍「結婚の報告を聞く前から、ずっと私に家を頼む事にしていたんですよ。」
零「そうなんだよ、それで子供が出来た時にどんな家が良いかなとかずっと話していて、それで考えが色々まとまっているんだ。真恋音はそんな事何一つ考えていなかっただろう?」
『全然です。だってプロポーズされるのも随分先だと思っていたし、それに子供なんてまだ早いのでは?』
龍「そんな事無いさ、私達も3人育てて、今は立派な社会人だけど、子供はすぐに大きくなるぞ、なぁ、美咲。」
美「ええ、あっという間に子育ては終わりましたからね、私達も今年で50になるんですよ?」
『ええっ?!そうなんですか、まだ30代後半に見えますよ。』
美「あら、真恋音ちゃんはお世辞が上手なのね、おばさん嬉しくなっちゃうわ。」