第6章 〜本当の正体〜※R18
片付けはすぐに終わった。
透「真恋音さん先にお風呂どうぞ、僕は色々しなければならない事があるので。」
そう言われ、仕事かなと思い、有難く入らせてもらうことにした。
チャプンッ────。
『はぁ〜。気持ちいい〜。』
透「バスタオルここに置いておきますね。」
『は〜い。』
透「ごゆっくり。」
私はお風呂で毛の処理をして、丁寧に髪と体を洗い、お風呂上がりにはボディクリームを塗って、あのランジェリーを付けて、パジャマを着た。
『上がりました〜。いい湯加減で気持ち良かったです。って寝てるし。』
透さんはソファですぅすうと寝息を立てて眠っていた。透さんの上で大尉も寝ている。やる事あるって言ってたのに、早く済んだのかな。時計を見ると、お風呂に入ってから1時間以上経っていた。
『長風呂し過ぎたかなぁ。透さん、上がりました。』
透「んっ。真恋音さん...?」
『起きました?』
透「大尉と遊んでいたら、2人して寝てました。お風呂入ってきますね。」
『行ってらっしゃい。』
大尉を私に預けた透さんはお風呂へと行ってしまった。
『一緒に住めたら良いのに。』
大「んにゃん?」
『ううん、何でもないの。』
透さんと一緒に暮らせたら、少しでも癒しになれたら良いのに。でも余計に疲れさせるだけだよね。大尉も預かって貰ってるし。
携帯を見てみると咲璃愛から不在着信が入っていた。私は折り返しで掛けてみる。
『あっ、もしもし。なんかあった?』
咲「うん。親に嘘吐いちゃった。」
『なんで?』
咲「妊娠してるって言ってさ、やっぱり結婚しないって言うのが怖くて、授かり婚しますって言ったら、お母さんは好きにしなさいって言ってくれたけど、お父さんが俺の顔に泥を塗る気か!って怒鳴られて。」
『そ、なんだ、でも結婚するって言って大丈夫なの?』
咲「うん。籍は入れないけど、式は挙げても良いって、沖矢さんが言ってくれたから。式を挙げたいってお母さんに伝えたら、またお父さんが怒るから、内密に挙げてくれって。大々的に表には出すなって。」
『でもどうするの?内密に挙げるって。具体的に。』
咲「沖矢さんの両親は亡くなられてるらしいの。だから、私の両親と兄弟と、真恋音と安室さんと小さい式を挙げようと思って、来てくれる?」
『うん!行くよ、絶対!』