第6章 〜本当の正体〜※R18
私は色々と見て回って、自分の食器と日用品を買った。お金は透さんに預かっていたから心配ない。
『透さん、遅いなあ〜。』
1時間位経ったけど、全然帰ってきそうにない。何してるんだろう。それから、私は30分くらい待った。
透「おまたせしました!」
『遅いです。何かあったのではないかと心配でしたよ。』
透「すいません!」
透さんを見ると買い物をした形跡がない。買い物袋を持っていないし、どうしたんだろう?
『何も買わなかったんですか?』
透「いえ、買ったものは車に置いてきました。さあ、帰りましょう。」
『はいっ。』
私は車の中で、さっき買ったランジェリーを着ようか着まいかで迷っていた。どうせ脱がさせるかもしれないし、着る意味はあるのかなと。でも真ん中が開いていたし、そのままでも出来るし。
透「どうしたんです?そんな険しい顔をして。」
『い、いや、なんでもありません!ちょっと考え事を。』
透「へぇ〜、僕に今から抱かれることを想像しているのかなと思いましたけど、違います?」
なんて事を言うんだこの人はっ!
『違います!もうっ、あんまりからかわないで下さい!』
透「でも今から抱くのは本当の事ですので。一緒にお風呂入ります?」
『馬鹿言わないで下さい!一人で入ります!』
透「冗談ですよ、そんなに怒らなくても。」
透さんの冗談は冗談に聞こえない。私は恥ずかしくて堪らなくなって、帰りの車ではずっと黙ったままだった。
マンションに着いて、エレベーターで透さんの部屋の階まで向かい、一番端の角部屋へと向かう。
玄関を開けると、大尉が待ってくれていた。私の方に擦り寄ってくる。
透「なんで僕には来ないんだ。」
『大尉が私の事を大好きだからです、もちろん私も大尉が大好きですからね。ねぇ〜大尉。』
大「にゃ〜ん。」
抱き上げた大尉にキスをする。
『ふふっ、可愛い。』
透「じゃれてないで、片付け手伝って下さいよ、下着、僕が見てもいいんですか?」
大尉を降ろして、急いで透さんの片付けを手伝う。
『透さん、いい性格してますよね。』
透「よく言われます。褒め言葉です。」
『褒めてないです。』
プイっとそっぽを向いて片付ける。