第4章 〜気になる関係〜※R18
透「んっ...ちゅっ...はぁっ。その蕩けた顔、堪りませんね。可愛いです。」
『恥ずかしぃからぁ。あんまり言わないでぇ...。』
蕩けた顔なんて、自分じゃ分からない。何度も何度も角度を変えて、降り注がれるキスの嵐。吸い付く様に、そっと触れる様に。私は安室さんのキスに息をするのも忘れて、夢中になっていた。
『んっ...はぁっ...はぁはぁ。んっ。』
透「鼻で上手に息継ぎしないと。」
そう言われても、上手になんて出来ない。口を開けて息継ぎしようとすると、安室さんの舌が口内に入ってきた。
クチュックチュ────。
苦しい。息ができない。安室さんの肩をそっと押してもビクともしない。顔を離して逃げようとしたら、ガッチリと後頭部に手を回されて逃げられなくなってしまった。押し返したら可哀想だよね。
透「ふふっ。僕のキスに頑張って応えてくれる、そんな真恋音さんが大好きですよ。」
『苦しかったです。』
透「僕のことしか考えられなくなったでしょう?どうします?ここでしますか?それともベッドへ行きます?」
『ベッドに、行きたい、です。た、大尉がさっきからずっと、見てるので。』
大尉が首を傾げながら、ずっとこちらの様子を伺っているのが、なんとも恥ずかしくて耐えられなかった。
透「真恋音さんは誰かに見られるのが興奮する人ですか?」
『そんな事ないです。』
実はそう言うのに興味があるなんて言えない。パソコンでHなビデオを見て、月に何回かオナニーしてました。なんて絶対に安室さんに言えない。はしたないって思われちゃう。嫌われちゃう。
透「真恋音さんは覚えてないかも知れませんが、媚薬を飲ませた時、トイレで一人でオナニーしてたんですよ?」
『え?うそ?』
透「とりあえず寝室に行きましょう。話はそれからです。」
お姫様抱っこをされたので、
『嫌です!おろして!』
と私は叫んだ。
透「こういう時は素直に抱かれてて下さい。あんまり素直じゃないとお仕置きしますよ?僕好みの性癖の持ち主に仕立て上げますからね?」
『そんなっ。』
そんなのされたくない訳じゃないし、安室さん好みになりたいって思うけど、自分が自分じゃ無くなってしまいそうで怖かった。