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【DC】きぼうのはな【長編&短編】

第4章 〜気になる関係〜※R18



お風呂から上がったあと、全身にクリームを塗る。髪の毛を乾かそうとした所で、ピンポーンとインターフォンがなった。

『はい!一ノ瀬です!』

透「真恋音さん。僕です。安室です。」

『は〜い。今開けますね!』

ガチャ────。と、ドアを開けると、そこにはニコニコ顔の安室さんがいた。

透「おじゃまします。髪濡れてますね。」

安室さんは私の髪を梳く様に触れる。

『お風呂上がりなんです。髪の毛乾かしますね。あ、お茶出します!』

透「今日は少し飲みたい気分です。」

そう言われ、私はキッチンに向かい、お酒のストックがあるか確認した。するとあろう事かこんな時に限ってお酒が一つもない。

『すいません。お酒切らしてるみたいです。』

透「じゃあ、近くに買いに行きましょう。髪は僕が乾かして上げます。ここに座って下さい」

安室さんは自分の両足の間をポンポンしている。私は遠慮がちに座る。

『お願いします。』

透「はい。」

ブオーン。とドライヤーの音が鳴り響く。私の耳元で鳴っていた為、いつもの音に気が付かなかった。カチッとドライヤーのスイッチをオフにする音がした。

透「なにか音がします。玄関の方から引っ掻くような音が。」

そう、安室さんに言われ時計を見るといつもの時間。

『大尉くんが来てるんですよ。ご飯上げてきますね!』

私はドアを開けて、大尉に餌をあげる。よく見ると大尉が全身傷だらけなのに気が付いた。

『あの、透さん大尉が傷だらけなんです!』

透「ほんとだ。凄い傷。大きめのダンボール箱と要らなくなったタオル何枚かありますか?」

『はい!今すぐ持ってきます!』

私は急いでこの間買った通販のダンボール箱と数枚のタオルを準備した。

透「ここの家、ペットは大丈夫ですか?」

『いえ、契約的にはダメですけど、大尉が心配だから、1日くらい大丈夫です。あとダンボール箱なんかどうするんです?』

透「ダンボール箱にタオルを数枚敷いて下さい。猫は狭いところが好きですので。それと、お湯で湿らせたタオルを用意して下さい。僕は大尉を中に運びますので。」

『はい!わかりました!』

私はテキパキと準備する。ダンボール箱の中にタオルを数枚敷いて安室さんが大尉を運んだのを確認して、キッチンへ行き、お湯で湿らせたタオルを持ってきた。
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