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【DC】きぼうのはな【長編&短編】

第4章 〜気になる関係〜※R18



『あの、それはつまり。』

透「はい。真恋音さんに殴られても良いようなことをしてしまった訳です。本当に申し訳ない。」

そういって、自分を問い詰めている、安室さんを見ると何だか可哀想に思えてきて、私は許してあげようと思った。ましてや好きな人に一晩愛されたのだ。記憶は無くても、それは私にとって、嬉しい事だ。それに、媚薬を飲ませた理由を聞いていないし。

『あの、私に媚薬を飲ませた理由は?』

透「既成事実を作ってしまったら、貴女が僕のものになってくれると思って飲ませました。でも結局貴女は途中で寝てしまうし、それも失敗に終わりましたけど。」

『安室さんのものとはどういう?』

透「僕、真恋音さんの事が好きなんです。僕が作ったハムサンドを美味しそうに食べてくれるし、新作のお菓子も美味しそうに食べてくれた。ポアロに来る女性客はみんな、僕の事を特別扱いしてくるので、うんざりでしたし。でも真恋音さんは違った。ポアロに来ても別に僕のこと特別扱いしないし、それに、僕と話す時男性慣れしていない感じがなんとも愛らしくて。その時に惚れました。あと昨日ほんとは、ポアロを出た貴女達を尾行していました。真恋音さんを送って行って、媚薬を飲ませるために。」

『そうだったんですか。それで、あの、私の事が好きだと言うのはホントですか?』

透「ええ、本当です。恋愛感情として、真恋音さんの事が好きです。一応これ、告白ですからね。分かってないって顔をしていますけど。」

『え?そうなんですか。告白なんてされたの初めてなもので。』

透「ええ知ってます。昨日もこんなことするなんて初めてだって言ってました。さぁ、真恋音さん返事の方は?」

『返事ですか?』

透「別に今じゃなくてもいいですけど、僕のことどう思いますか?」

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