第2章 〜初めての感情〜
梓「さ、今日のご注文は?」
『私、ハムサンドとメロンソーダのフロートで。』
咲「私はパンケーキとコーヒーで。」
梓「ハムサンドとパンケーキ。メロンソーダのフロートとコーヒーで、お間違い無かったですか?」
『「はい。」』
梓「ふふっ。少々お待ち下さい。」
咲「今日は優男居ないのね。」
さぁ、咲璃愛に質問攻めといきますか!
『ねぇ、研修の時、沖矢さんと何があったの?』
咲「聞きたい?びっくりするよ?」
『なににびっくりするの?聞かせてよ。』
勿体ぶってなかなか話そうとしない咲璃愛。やっと口を開いたかと思ったら、とんでもない言葉が返ってきた。
咲「沖矢さんとHした。」
『は?なんて?』
咲「だから、H。所謂SEX。」
いやいやいやいや!付き合ってもないのに?何がどうなってそうなる訳よ!
『そうなった経緯をどうぞ。』
咲「えっとですね。まず、あのクソ教授が、部屋を2つしかとってなくて、私以外の人は全員男な訳ですよ?それで、なんか成り行きで、昴さんと私が同じ部屋になって。」
『成り行き?てか咲璃愛が一人部屋って選択肢は無かった訳?』
咲「勿論、私は一人で良いって言ったよ?でも教授が心配症でさ、女の子一人じゃ心配だから、1番女に興味無さそうな、昴さんが一緒に居てって教授に頼まれてた。」
『なんじゃそら。1番危ない人と一緒になってんじゃんか。』
咲「あはは!でも良いんだ!昴さんじゃなきゃ体許してなかったと思うし。」
梓「あ、あの〜。」
入り辛そうに梓がコーヒーとメロンソーダのフロートを持ってきた。
咲「あ!ごめんなさい!聞かれてました?」
梓「ええ、安室さんは今日夕方からなので、大丈夫ですけど。」
『ごめんなさい。安室さん来たら気を付けます。』
咲「て言う感じで、研修のうちに4回ほど?昴さんと一緒になりましたとさ。おしまい。」
『いや、めでたしめでたしみたいに言われても。てか沖矢さんから昴さん呼びになってるし。』
咲「だって、沖矢さんって堅苦しいからやめにしてくれませんか?って言われて、だから昴さん。」
『そうなんだ、あ、私も実は相談したい事があって。』